本システムは、複雑なVPLSの設定内容をグラフィカルに表示・操作する機能を提供するソフトウエアです。
VPLSは、本来Layer3上に構築し、Layer2トラフィックのトラフィックエンジニアリングを提供します。しかし、これを実現するために、非常に複雑な設定が必要になります。また、設定された内容から、実際のLayer2トラフィックがどのような経路で疎通しているのかを確認することは容易ではなく、調査に非常に時間のかかるものでした。またVPLSではLayer3上でMACアドレスを基準にトラフィック伝搬経路を選択するため、全ての端末MACアドレスを管理する必要があります。
このようなVPLSネットワーク上で、特定の端末を捜索するためには、MACアドレスを元に個々のルータに都度ログインし、検索コマンドを入力する必要があります。ログインしたルータにて当該MACアドレスが発見できなかった場合には、さらに次のルータにログインする必要があります。また、当該MACアドレスが発見できたとしても、別のVPLSルータから流れてきている場合には、再度送信元のVPLSルータにログインして検索しなおす。いわば、芋ずる式の検索が必要で、トラブルシュートにかかる時間は、膨大なものでした。
本システムでは、これまで述べたような問題点を解消するべく、VPLSの設定実施・設定確認・トラブルシュートを、視覚的に操作できるようなインターフェイスと機能を提供します。
パス設定機能
VPLSのパスを設定する機能をWEB上に表示されたネットワーク図のクリックで実現します。
パス表示機能
VPLSで設定されたパスをWEB上のネットワーク図上にオーバーレイで表示します。
MACアドレス検索機能
複数のVPLSルータに同時ログインし、目的のMACアドレスの一部をキーにして検索し、一括表示します。
これらの機能を活用することで、お客様からの新規VLAN作成要求や、現状調査依頼、またトラブルシュートの時間を大幅に短縮することができ、お客様に素早いサービスの提供が実現できます。